モンブランの万年筆、マイスターシュテュック146です。50年代ものとなります。ヴィンテージ万年筆の逸品。
インク吸入はピストン吸入式の化け物、この時代のモンブランが誇るテレスコープ式です。ペン芯はエボナイトの二本溝、尻軸のリングは丸みを帯びており、キャップには空気穴が空いています。146のナンバーはキャップリングではなく尻軸に掘られています。そしてホワイトスターは飴色。この時代のモンブランらしい特徴のすべてを備えています。
しかも、ペン先は稀少なオブリーク極太字です。OBBの刻印が尻軸にあります。
ただし難ありです。
テレスコープ・ピストンは稼働し、インク吸入はできますが、吸入の際に尻軸と胴軸の間からインクが少し漏れます。それを拭き取ってやると、その後は通常使用できますが、おそらくは内部のパッキンが弱くなっているものと思います。吸入時の不便をヴィンテージ万年筆の「味」だと思って実用されるか、あるいは修理に出されるかはお好みで。
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