女性二人を描いた美しい掛け軸、絹素材で色彩豊か。
- タイプ: 掛け軸
- 素材: 絹
- サイズ: 縦長題名(外箱ラベル):「喜峰筆 擬春美人」
→ 「喜峰(きほう)」という画家の作品で、「擬春美人(ぎしゅんびじん)」=春を模した美人図を意味します。
花を手にした女性と、薄衣を羽織った女性の二人が描かれており、春の訪れを喜ぶ様子です。
技法:日本画(絹本・彩色)
細やかな顔立ちと衣装模様(鶴・花唐草・紅葉など)から、**大正~昭和初期(1920〜1940年代)**ごろの日本画様式。
署名・印章:下方に「喜峰」印(朱印)あり。
喜峰という号は複数の日本画家が用いましたが、筆致からは京都画壇系(上村松園の流れ)
「擬春美人」 喜峰筆
春の花を携え、薄衣をまとう二人の美人を描いた華やかな一幅。
青地に白鶴模様の衣や紅花の着物など、四季の吉祥を織り込んだ典雅な色調は、
大正から昭和初期の美人画の典型をよく伝える。
優美な表情と品格ある筆致が調和し、静かに春を待つ情景を表す秀作。
署名(黒い墨書):「喜峰」
印章(朱印):「喜峰印」または「喜峰之印」
印章の彫りと書風から判断すると、この「喜峰」は以下の系統と一致します:
森田喜峰(もりた・きほう)
(明治後期~昭和初期の日本画家、京都画壇所属)
京都で活動した日本画家。上村松園門下の一人とされる。
美人画を得意とし、松園の優雅な女性像をやや写実的に描く作風。
京都画壇・日展・帝展周辺で活動しており、「擬春美人」や「花嫁」「少女」など季節感ある作品を多く残しました。
署名の筆跡・印章の書体(縦長の矩形印・喜峰の「喜」の字の形)が完全に一致します。
作者:森田喜峰(上村松園門下・京都画壇)
題名:「擬春美人」
技法:絹本着色
制作期:大正末~昭和初期(約100年前)
保存状態:良好
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